2024年11月、グランドサークル第一弾で「グランドキャニオン国立公園」に行ってきました!
アメリカで最も有名な世界遺産
どこまでも広がる圧倒的な景色に感動!
この記事ではそんなグランドキャニオン国立公園の見どころを実際の体験談を交えてお伝えしてきたいと思います!
グランドキャニオン国立公園とは
グランドキャニオン国立公園はアリゾナ州にある、圧倒的なスケールの峡谷が特徴的な国立公園です。この巨大な峡谷は、長い年月をかけてコロラド川の浸食作用によって削りだされて作られました。
地質学的にも重要で、約20億年から新しくても2億年前の地層まで見られ、地球の歴史を垂直に覗くことができる場所とされています。
このような自然美と景観、地球の歴史を示す顕著な例として世界遺産にも登録されています。
アクセス
グランドキャニオン国立公園はアリゾナ州にあり、主に下記の空港からアクセスできます。ラスベガスからの1日ツアーも出ており、ラスベガスとセットで、またはグランドサークルの一環で回ることが多いかと思います。
・ラスベガス国際空港:約4.5~5時間(450km)
今回は、グランドサークル第一弾の最後の目的地としてラスベガスから訪れました。
ラスベガス国際空港ではレンタカーカウンターが空港直結ではなく、シャトルバスで5分ほど離れたところに行く必要があります。
所要日数
グランドキャニオンは広大な国立公園なので、見どころはたくさんあります。主要なポイントを回るのであれば、日帰りでも楽しめると思いますが、国立公園内で1泊するのがとてもおすすめです!なぜなら広大な峡谷に夕日や朝日がとても幻想的で美しいからです。
今回はハイキングをメインに、丸一日滞在してグランドキャニオン国立公園の魅力を堪能できました。
一緒に行くなら?
グランドキャニオン国立公園と一緒に回りたい観光地(車での所要時間)を紹介します。
・アンテロープキャニオン(約2.5時間):美しい砂岩の峡谷を探検!
・モニュメントバレー(約3時間):荒野にそびえるネイティブアメリカンの聖地
・セドナ(約2時間):スピリチュアルで知られるパワースポット
今回は、グランドサークル第一弾の目的地として訪れました。
ベストシーズン
春、秋がベストシーズンと言われています。夏は観光客で非常に混雑するうえ、気温が高く雷雨も多く発生するそうです。また、冬は積雪のためトレイルが閉鎖されることもあります。
実際訪問したのは11月中旬で、朝夕は少し肌寒かったのですが、快適な気温でした。
入園料
グランドキャニオン国立公園の入園料は車1台につき$35です。
1年間で3か所以上の国立公園を訪れる予定の方にはおすすめです!
見どころ
グランドキャニオン国立公園の見どころを紹介します。エバーグレーズ国立公園は広大な国立公園で、ツアー以外の場合は基本的に車移動になります。
グランドキャニオンはコロラド川を隔てて、ノースリム、サウスリムの二つのエリアがあります。交通の便が良く観光客の約9割が訪れるのが、サウスリムです。
詳しい地図は国立公園公式HPからどうぞ!
サウスリム
マザー・ポイント、ヤバパイ・ポイント、デザート・ビューなど定番展望台が多数あり、絶景を手軽に楽しめるエリアです。峡谷(リム)沿いを走るバスもあり、ビューポイントに立ち止まって景色を眺めることができます。
グランドキャニオンビレッジには、ビジターセンター、シャトルバス、宿泊施設、レストランが整備されており訪れやすいため、観光客で非常に混雑している時期もあります。
ジェネラルストアというスーパーマーケットもあります。
マーザー・ポイント(Mather Point)
アクセスしやすく、初めて訪れる人が必ず立ち寄る絶景ビューポイントです。ザ・グランドキャニオンという景色を見ることができます。特に朝日を見るスポットとして有名です。
観光客も多く、遠目から見るとこんな感じです。日の出の時間にはいっぱいになっているので少し早めに行くことをおすすめします。
すぐ近くにビジターセンターもありました。広くてお土産も充実していました。
デザート・ビュー(Desert View)
サウスリムの東端に位置し、歴史的なウォッチタワーとともに広がるコロラド川の眺めが印象的な展望台です。
夕日スポットとしてもおすすめで、マーザーポイントに比べて人も少なく静かでよかったです。
ブライト・エンジェル・トレイル(Bright Angel Trail)
サウスリムの中心から峡谷内部へ下る代表的なトレイルです。ただし、谷底まで行くわけではなく、通常は下記のどこかで引き返します。
ちなみに、プラトーポイントからさらに進んだ谷底にはファントムランチというロッジがありますが、予約は15か月前の抽選で埋まってしまうそうです。
ということで、今回はハバスパイガーデンズを目指しました。本当はプラトーポイントまで行きたかったのですが、その日は工事で閉鎖されていました。
朝方なら日陰もあり、往復で時間がかかるトレイルなので午前中の出発がおすすめです。
最初の方は特に道も険しくなく、こんな穴を通ったりしながら進みます。
下の方を見ると、曲がりくねった道が続いているのが見えます。
途中で、ミュールというラバの一行に会います。ロバや馬に似たおとなしい子たちでした。がけっぷちを歩いて怖くないんでしょうか。。
キャニオンを歩いていると、このように地層が間近に見えてくるので面白いです。
40分ほど歩くと、1.5マイルの看板が見えてきました。
そして段々と足元が赤土の砂地になってきます。
歩き続けて50分ほどして、3マイルの看板がありました。ここでは休憩している人が多かったです。
見上げると、かなり降りてきたことがわかります。よく上から眺める景色を下から眺めるのは不思議な感じです。
そして、ハバスパイガーデンズが近づいてくると、緑が増えてきました。谷底に近づくにつれ、雨が降ると水もたまるので植物が生えているのでしょうか、日差しも出てきたので日陰ができて助かりました。
出発から2時間半、やっとハバスパイガーデンズに着きました。工事もしておりこれといった見どころはないのですが目的地に着いたということで達成感はあります!皆さんこちらで休憩。
さて、グランドキャニオンのトレイルはここからが大変です。降りてきた分、登らなければならないのです。。。
午後になって日差しも強くなってきた中、谷底では非常に暑くなりました。
1.5マイルポイントのところで、水を汲みたしました。水があるポイントとないポイントがあるので、水は十分持っていくことをおすすめします。
登りは同じ道を引き返すこともあり、とにかくきつかったです。普通のハイキングの登って下ってがどんなに楽かよくわかりました。
やっとゴールが近づいてきたその時、なんとビッグホーンシープが現れました!
こんな近くで、昼間に見られたのはラッキーだったのではないでしょうか。きれいな毛並みです。
結局、休憩なども含めて往復で5時間半、消費カロリーは1,500kcalにもなりヘトヘトのトレイルでした。その分とても満足感がありましたが、一つ反省するとすれば水と食料をもっと持っていけばよかったということです。
そのほかの見どころ
今回は時間の都合で行けませんでしたが、そのほかの主なポイントはこちらです。
ヤバパイ・ポイント(Yavapai Point):地質博物館が隣接し、グランドキャニオンの地層を学びながら広大な景色を楽しめる展望台です。
サウス・カイバブ・トレイル(South Kaibab Trail):稜線に沿って急勾配を下る道で、短い距離でもドラマチックな眺望が楽しめるアドベンチャー向きのトレイルです。
ノースリム:サウスリムより標高が300mほど高く、気温も涼しめ。サウスとはまた違った角度で峡谷を眺められるとのことです。
実際の工程表はこちら!
今回はアンテロープキャニオンのツアー後、夜にグランドキャニオンに入り宿泊。翌日、日の出から日の入りまで丸一日滞在しました。長いトレイルを完遂したことで非常に満足度が高く、ノースリムの方もぜひ行ってみたいと思います!
アメリカ中西部のアリゾナらしく、天気は終始からっと晴れていました。
レストラン
国立公園内のビレッジエリアにはレストランがあります。また、General Storeというスーパーマーケットもあります。今回は到着日の夜に訪れました。
Yavapai Dining Hall
ヤバパイロッジ(Yavapai Lodge)内にあり、カフェテリアスタイルのカジュアルなレストランです。
Southwest Tomato Soup, Fajitas(肉炒めのようなもの)を食べました。味がしっかりしていておいしかったです!
このほかにも以下のようなレストランがあります。基本的にホテル内に位置しています。
El Tovar Dining Room:1905年創業の歴史あるホテル、エルトバ・ホテル(El Tovar Hotel)内に位置し、クラシックな雰囲気の高級レストラン。
Arizona Steakhouse:ブライトエンジェルロッジ(Bright Angel Lodge)内でステーキやバーベキューリブなど、アリゾナ風味の料理を提供しているお店。
ホテル
ビレッジ内には何か所か宿泊施設があります。夕日や朝日を見るなら、ビレッジ内に泊まることを断然お勧めします。
Yavapai Lodge
グランドキャニオン・ビレッジ内、ビジターセンターやマーケットプラザに近接しているロッジです。
イーストとウエストがありますが、イーストは2階建て、ウエストは1階建てのモーテルスタイルで、部屋の前に駐車可能で、車で訪れており家族や荷物の多い人向けです。ウエストの方が最近改装されているようです。
今回泊まったのはウエスト、フロントからは少し離れた場所にありましたが車なので特に不便は感じませんでした。部屋もとても清潔で満足でした。
そのほかにも、エルトバ・ホテル(El Tovar Hotel)、ブライト・エンジェル・ロッジ(Bright Angel Lodge)などがありますが、いずれも人気のため旅程が決まったら早めの予約をおすすめします。
感想
さすがアメリカ一の世界遺産ということで、そのスケールにはやはり圧倒されました。この旅のハイライトといっても間違いありません!谷底近くまで歩いたことも大変でしたがいい思い出になりました。また、機会があればノースリムにも訪れたいと思います。