アメリカには魅力的な国立公園がたくさんあります!
グランドキャニオン、イエローストーンなど有名の国立公園を含め、2025年6月現在、63か所の国立公園があります。どの国立公園でも、日本では目にできないような壮大な景色やユニークな自然がとても魅力的です!
しかし車でしかアクセスできなかったり、広大すぎて回り方がわからなかったりと、ハードルが高いイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか?
私も最初に訪れたヨセミテ国立公園では色々分からず準備不足ではあったものの、壮大な自然に圧倒され、そこから国立公園について調べ、回るようになりました(現在、20/63か所訪れました!)。
そこで、この記事ではアメリカ国立公園の周り方についてまとめています。国立公園への旅行を計画している方の参考になれば幸いです。
アメリカの国立公園とは?
アメリカには63か所の国立公園(National Parks)があり、それぞれが独特の自然景観や生態系を持っています。日本でいうと「国立公園」や「世界遺産」に近い位置づけですが、スケールの大きさや手つかずの自然が特徴です。
レンジャーについて
国立公園局(NPS: National Park Service)に所属する公園管理官のことです。公園の自然や歴史を守りながら、訪問者の案内や安全管理を行う仕事をしています。
ビジターセンターやレンジャーステーションには必ず常駐しているので、わからないことがあれば、聞くと丁寧に教えてくれます。
国立公園への計画
アクセスについて
多くの国立公園へのアクセスは、車が便利です。飛行機移動の場合は、たいていの空港についているレンタカー屋で借りて車でアクセスすることになります。
空港によってレンタカー屋の種類や営業時間が異なりますが、「International Airport」と名がついている大きい空港では、大抵空港にレンタカー屋が付属しており、24時間借りることができます。
空港によっては、レンタカー会社まで直接アクセスできるところもあれば、少し離れた場所に行く必要がある場合もあります。離れている場合は、たいてい空港のバス乗り場からレンタカー会社の無料シャトルバスが出ています。
よく利用しているレンタカー会社は、「Hertz」と「Avis」です。どちらも登録するだけで上級会員になることができ、カウンターで並ぶ時間を削減できます。
また、国立公園の中には入場規制のため、自家用車での乗り入れ禁止、シャトルバスのみ走行している場合があります。
入場料
国立公園には有料のところと無料のところがあります。
有料の場合、下の写真のような入場ゲートがあり、車、バイク、徒歩とアクセスの仕方により入場料が異なる場合があります。車の場合は、1台あたりの入場料なので、人数によって変わりません。車では大体$30のことが多いです。
1年間に3か所以上の国立公園に行く場合は、年間パス「America the Beautiful Pass」(約80ドル)がおすすめです。購入すると、翌年の購入月末まで、すべての国立公園に入場可能です。
また、1年のうちに何日か、国立公園の入場が誰でも無料になる日があります。これらの日は、当たったらラッキーかもしれませんが、逆に訪問者が多くなる可能性もありますので注意しましょう。
ツアー
レンジャープログラムというガイド付きツアーがあります。また、ツアーでなければアクセスできない場所もあります。
ツアー例:マンモスケーブの洞窟ツアー、メサヴェルデの古代遺跡ツアー
情報収集
国立公園は広く、見どころや事前予約の要否などを確認し、事前の情報収集と計画を立てることをおすすめします。
公式HP
公式HPはこちらです。
いつも行く前に以下のような情報を調べています。
Permit:公園への入場や、一部のトレイルへの事前予約が必要な場合があります。
Things to do:よくまとまっていて見やすいです。
アプリもあり、情報をダウンロードできるので、国立公園でオフラインになった時でも確認でき特にMapは便利です。
ビジターセンター
ビジターセンターでも情報収集ができます。大抵の国立公園には入り口のそばにビジターセンターがありますので、まずはそこで最新情報を入手するのがおすすめです。
ビジターセンターによって異なりますが、地図やその時期のニュースを書いた新聞がもらえます。
アクティビティ
国立公園では様々なアクティビティを楽しめます。
ハイキング
たいていの国立公園には「トレイル」というハイキングルートがあります。トレイルは見どころが多く、実際に足を動かして目的地に到達することでとても満足感がありおすすめです。
注意事項としては、時間と距離、難易度を確認しましょう。公式HPやマップには必ずそのような情報が載っています。難易度は、Easy/Moderate/Straneous(Hard)のように記載があります。
ループトレイルは、1周するトレイルでそれ以外は同じルートを往復します。
また、ハイキングには十分な水と食料、暑さ寒さ対策が重要です。標高の高いところでは歩いてても寒いですし、山では天気が変わりやすく急に雨が降ったり太陽の照り付けが厳しくなったりします。
ビューポイント
ハイキングをしなくても、駐車場からすぐに景色を眺めに行ける場所もあります。人気の場所は駐車場が埋まっていることもあるので、朝方に行くとよいと思います。
朝日・夕日鑑賞
展望台やビューポイントから綺麗な朝日や夕日を眺めるのもおすすめです。訪れる国立公園名+Sunrise/Sunsetで検索してみると、おすすめのスポットが出てきます。
人気のスポットでは駐車場が非常に混みあいますので、時間に余裕をもって到着するようにしましょう。
ちなみに、アメリカでは場所にも寄りますが夏はかなり日が長く(22時ごろまで明るい)、冬はかなり短い(16時には暗くなる)です。日の出・日の入りの時刻を確かめることも忘れずに!
星空観賞
国立公園の多くは光害が少なく、星空をきれいに観察できます。「国際ダークスカイパーク公園」に認定されている場所も多いです。
目視で空に星が張り付いて見えるような星空を見たときは非常に感動します。
ナショナルパークスタンプ
国立公園巡りをするなら、スタンプを集めることも楽しみの一つです。このようなスタンプ帳を購入し、国立公園を回るたびに押しています。
ビジターセンターにスタンプとインクが置いてあり、自由に押すことができます。どのビジターセンターにどんなスタンプがあるかは、アプリから確認できます。
国立公園での一日
動物との出会い
国立公園は自然ですので、野生動物が多く住んでいます。動物に会えるかどうかは運次第なので、確実とはいえませんが、見つけたときはとてもテンションがあがります!
これまで都会では会えないような動物たちを目にすることができました。野生動物なので、あまり近寄らず遠くから安全に観察しましょう。
野生動物がいる国立公園には、できれば双眼鏡と一眼レフカメラを持っていくとよいです。これらはカメラで撮った写真です。
国立公園での食事
国立公園の中には食事場所があるところとないところがあります。訪問者数が多く、大きい国立公園にはレストランやテイクアウトのお店がある場合が多いです。また、ジェネラルストアというスーパーマーケットのような食料品店がある場合もあります。
レストランがある国立公園の例:グランドキャニオン、ヨセミテ、イエローストーン
ジェネラルストアがある例:グランドキャニオン
一方、公園内にそのようなお店が一軒もない場合は、事前に持ち込むのがよいでしょう。
ただし、ごみを捨てることは環境保護のため禁止されていますので、持ち帰るか公園内のごみ箱に捨てるようにしましょう。
宿泊場所
国立公園内には宿泊できることが多いです。国立公園内に宿泊すると、移動時間が短縮でき、星空を観察できる、朝早く移動が可能、疲れをため込まないなどのメリットがあります。一方、ロッジの場合は近隣の町よりも高価な場合が多いです。また、建物がかなり古い場合もあります。
国立公園や日程によってメリットとコストを比較して決めています。
いずれも基本的には公式HPから予約ができます。すぐに埋まってしまうことも多いので、旅程を組む段階から空き状況を確認することをおすすめします。キャンセル無料の場合もあり、チェックしていると空きが出たというケースもあります。
また、大抵キャンプグラウンドも整備されているので、キャンプをされる方は選択肢が広がりますね。
まとめ
長くなってしまいましたが、毎度計画するところから行くまで楽しい国立公園の周り方を紹介させていただきました。日本にはないような景色、自然、動物との出会いが楽しめますので気になった方はぜひ自分の足で確かめに行ってみてください!